You are my light

八乙女光くんを応援しています

薔薇と白鳥① 5月29日

 

公開から3公演目の本日、光くんと雄也のダブル主演舞台「薔薇と白鳥」を観劇してきました。

 

まだ公開して間もないので、ストーリーに関わる事は書かないつもりですが、感想も含めてネタバレが嫌な方はご注意下さい。

 

 

 

このブログを始めた頃から何度か言っていますが、私は光くんの演技を見て、光くんのファンになりました。

と言っても私は別に芝居に詳しいわけでも、特に興味があるわけでもないので、光くんの演技力が高いか低いかという話ではなく、ただ光くんの演技が好きなだけです。

 

光くんはとにかく役との向き合い方に誠実な人だと思っています。

演じる役の気持ちを自分の中で本当に理解できていなければ、その役を演じることにはならないと思っている…というか。

それが役者に向いているのか、向いていないのかはわかりません。

もし並行していくつもの役を演じているような売れっ子俳優なら光くんのやり方は限界が来るだろうし、小手先の技術でそれっぽく演じることが出来れば、観ている素人の大体8割方は騙せると思います。

でも、そういう嘘はつけない、不器用なところも含めて、私は光くんのお芝居が好きなんです。

光くんの演技は、気を抜いて観ることができなくて、本当に疲れます。

光くんが役の気持ちを必死に伝えようとしてくるから、こっちも真剣に応えないといけなくなる。

舞台観劇後のこの疲労感、4年ぶりに感じてきました。

 

きっと役作りに正解なんてなくて、役に入り込もうとすればするほど、悩んだり迷ったり分からなくなったりするもんなんじゃないかと思うんですが、でもきっとそれを楽しんでるのが光くん。

光くんが難しい役をやりたがるのは、それこそ本当に正解に辿り着けるか分からないからで、正解っぽいものに近付きたくて試行錯誤していく中で、自分が成長していく感覚が好きなんじゃないでしょうか。

 

私は、自分の限界範囲内頑張って、それなりの評価を貰えたらいいや、という生き方をしているので、敢えて今の自分のスキルを超えた事に挑戦しようというバイタリティはありません。

だから、光くんの、今の自分の限界を超えて自己を成長させていきたい、という向上心がすごく好きです。

 

佐藤B作さんが、ゲネプロの時に「光はムキになるところが素敵」と言ってくれていましたが、光くんの「負けず嫌い」は、相手に勝ちたいという意味での負けず嫌いではなく、自分に求められる・期待されているレベルを超えたいっていう意味での負けず嫌いなんですよね。

だから、光くんには、出来るだけ高いハードルを用意して欲しいんです。そしたらその分、光くんはそれを超えたくて努力するはずです。

誰かと比べるんじゃなくて、いつも自分自身と向き合って自分自身の限界と戦ってる。

私が6年間見てきた光くんは、多分そんな人です。 

 

前回見た光くんの初主演舞台「殺風景」が、相当ヘビーな舞台で、それこそ、高いハードルどころか、え?棒高跳びじゃん?!くらいの高さのバーを超えなきゃいけないような舞台だったので、私は正直、今回の主演舞台は、楽勝だろうなと思っていました。

 

舞台初挑戦の雄也とダブル主演だし、G2さんはとても優しそうでジャニーズタレントとの舞台経験も豊富だし(赤堀さんがどうのって言うわけではなくw)、マーロウという役柄も、破天荒で感情の起伏が激しそうだから光くんの性格とはかけ離れてるけど、まぁ場当たり的に隣人一家を殺すような犯罪者よりは演じやすいだろうな、と。しかも殺風景の時は稔と若き日の国男の二役を演じてたわけですし。

注:私は光くんが高い壁を超えていく事にとても興奮するので、(自分は何もしないくせに)もっともっと!と思ってしまう強欲BBAです。

そして光くん自身も"もっと高い壁を超えたい!高ければ高いほど燃える!"って思っていそうなので、私の欲望という以上に、4年ぶりの待望の舞台を光くん自身が物足りないと感じなければいいな、と思っていました。

 

 

でも、蓋を開けてみれば、光くん、本当に今回も相当苦労したと思います。

マーロウのえげつない台詞量。しかも淡々と話すわけではなく、7割くらいはイライラして怒鳴っている。

正直、マーロウの台詞量が半分になっても、ストーリー的には全然通じるとは思います←笑

でも、この長台詞自体が『イギリス王朝時代の天才劇作家クリストファー・マーロウ』のキャラクターを表現しているとも思うので、避けては通れない重要なファクターなんだろうな、と。

正直、一回の観劇では、全然台詞は追い切れず、流して聞いてしまうところも多々あります。

観ている側がそうなのだから、一つ一つの台詞に気持ちを乗せて演じようとしている光くんはもう相当に相当な努力を重ねたんだろうな、と。

台詞自体もヨーロッパが舞台だからカタカナが多いし、劇作家の役だから文学的な言い回しが多いし、光くんの様に役の心情に入り込んで演じるタイプには相当キツイんじゃないかな。だって、心情的にはマーロウと同じ気持ちだとしても、口から出す台詞は、自分が普段全く使わない様な言葉なんですから。

 

3日目の今日の段階で、光くんが台詞を噛んだり、聞き取りづらかった部分は恐らく4~5箇所くらいありましたが、私的には全然気にならなかったし、ずっと完全にマーロウでした。

何ならカーテンコールでもずっとマーロウっぽくて、3回目のカーテンコールの最後の最後で、小道具の金貨を噛んで投げた部分でやっと「光くん!!お帰り!!」と思いました。

ただ台詞を大事にしている"劇作家"の役を演じる上で、膨大な量の台詞の例え数箇所でもミスをしてしまったことは、光くん自身とても悔しいと感じているでしょう。

 

でも、この難役をやりきったら、また光くんは大きく成長するんだろうな、という期待感と確信があります!!

 

なんだか結局感想という感想ではないですが、私的「薔薇と白鳥」は、残すところあと4回!!(※今のところは)

これから光くんが、この舞台が、どう進化していくか本当に楽しみです!!